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★住金、高級鋼管3割増産 原発・油田向け、利益率高く
住友金属工業は高付加価値鋼管の生産拠点である特殊管事業所(兵庫県尼崎市)で、2012年までに原子力発電などエネルギー設備に使う鋼管の生産を約3割拡大する。投資額は100億円を超えるもよう。世界的なエネルギー需要の増加に対応する。鉄鉱石など原料価格の高騰が続く中、利益率が高い製品の比率を上げて原料コストが収益に与える影響を抑える狙いもある。
同事業所で生産する鋼管はニッケルやクロムなどの配合比率を工夫し、耐久性を高めた製品。価格が一般の鋼管の数倍―数十倍と高い。原発や深海油田開発などに使われる。
特殊管事業所で生産する原発向け鋼管の年産能力は600トンで、これをラインの増強や新設などにより12年に同1400トンへ増やす。住金によると、世界で建設・計画中の原発は約130基。構想段階も含めると、合計約350基がこれから稼働する予定で、今後需要の拡大が見込める。
油田やガス田に使う「高合金油井管」の生産能力は現在の1万9000トンから、11年には2万4000トンに拡大する。耐久性が高いため、最近開発が増えている深海のガス・油田向けに欧米の石油メジャーから引き合いが増えている。最新型の石炭火力発電所でボイラ周りに使われる「USCボイラチューブ」の年産能力も2万4000トンから11年に同3万トンへ拡大する。石炭火力発電所の建設が加速している中国からの受注も決めた。
増産に対応するため、07年3月に612人だった特殊管事業所の従業員数を中途採用などで増やし、09年3月には748人体制にする。07年度の特殊管事業所の販売量は住金全体(連結ベース)の0.5%に過ぎないが、営業利益(同)は11%を稼ぎ出した。原料高で鉄鋼メーカーの経営環境が悪化する中、住金は収益力を強化するため、こうした高付加価値製品を今後も強化する考えだ。
★住金、トラック・バス用2割増産 クランクシャフト
住友金属工業はトラックやバスなど大型車に使う大型クランクシャフトを、2010年までに2割増産する。約5億円を投資し大阪市の製鋼所の大型鍛造ラインの生産効率を高める。顧客である日本の大型車メーカーからの新興国需要による増産要求に応じるとともに、設備の改良により投資額を抑える。
クランクシャフトはエンジン内部で、ピストン運動を回転運動に変える鋼材部品。鍛造と鋳造の2方式あり、住金は強度などに優れる鍛造製品の大型車向けでは最大手で、国内シェアの75%を握る。
製鋼所では圧力1万6000トンと世界最大級の機械式鍛造ライン1基で生産している。鍛造機の増設は巨額の投資が必要なため、付属設備の改良により生産能力を現行の月間3万本から3万6000本前後に高める。具体的にはライン中の半製品の搬送システムを改良したり、加熱炉の能力を向上したりして、生産時の鍛造工程前後のボトルネックを解消する。
住金はクランクシャフトを日野自動車やいすゞ、米キャタピラーなどに供給する。大型車は日本や北米では需要が減退しているが、中国や東南アジアなど新興国で需要が伸びており、日本の大型車メーカーから増産要求が高まっていたという。住金は乗用車用クランクシャフトも国内シェア20%を握る大手。
現在値 487 (09:35) +20
始 値 481 (09:10)
高 値 487 (09:30)
安 値 477 (09:14)
売買高 16,407,000株
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